矢野顕子歌う ソニーホールで熱唱

 タイムズ・スクエアのソニー・ホールで5日、矢野顕子トリオのライブが行われた。ベース、シンセサイザー、ボーカルはウィル・リー、そして、ドラムはクリス・パーカー。矢野と2人とは10年以上にわたり活動を共にしている仲間。演目は、「ごはんができたよ」「David」「ひとつだけ」ほか、故坂本龍一氏を忍んでYMOの「RYDEEN」も演奏。また、矢野は宇宙に興味があると話し、宇宙飛行士の野口聡一さんとその家族からインスパイアされて作った楽曲「Three Rockets」も披露、約2時間で13曲を演奏した。

 公演後、矢野は「たくさんの方に来ていただき、皆さんがエンジョイしてくれて、こちらも楽しかった」と話した。矢野のコンサートに毎回訪れているというニュージャージー州在住のマイケル・カニストさんは「彼女の声が好き、今年1回しかないコンサートに来れてよかった。大満足だ」と笑顔。

 例年Joe’s Pubで公演を行っていたが、同ホールでの公演は今回が初めて。来場者が増えたのでキャパシティの大きいソニー・ホールでの公演となり、ホールは満席だった。日本での公演を終え、ニューヨークでは今年はこの日1日だけの公演だった。

  (石黒かおる・写真も)