愛の誓いは怖いかも Ready or Not

「もーいいかい」「まーだだよ」のかわいい子どもの声が聞こえてきそうな「かくれんぼ」が殺人ゲームと化す。シンデレラ・ストーリーで幸せをつかんだと思った花嫁が結婚式の夜に世にも恐ろしい世界に突き落とされるホラーとブラック・コメディのドッキングだ。
 ホラー映画「Devil’s Due」(デビルズ・バースデー、2014年)のマット・ベティネッリ=オルピンとタイラージレットの監督コンビが腕によりをかけ、怖さと可笑しさで観客を引き込む。
 主演の花嫁に扮するのはサマラ・ウィーヴィング。「マトリックス」シリーズでエージェント・スミスを演じたヒューゴ・ウィーヴィングの姪に当たるオーストラリア女優。人気女優マーゴ・ロビーにそっくりでハリウッドで活動するようになってからはコメディが多く本作もその線上。アンディ・マクダウェル、アダム・ブローディらが共演。
 グレース(ウィーヴィング)は幼いころから養護施設で育ち、温かい家庭を築くことをずっと夢見てきた。アレックス・ル・ドマス(マーク・オブライエン)と恋に落ち、しかも彼が富豪の御曹司というまさにシンデレラ・コースに乗り、真っ白のウエディングドレスで晴れの日を迎えた。
 しかし式の後でアレックスはル・ドマス家に伝わる儀式に参加してほしいとグレースに頼む。儀式が終わった後でグレースは正式にファミリーの一員となれるのだ。ボードゲームで財を成したル・ドマス家ならではの趣向は新たに花嫁(花婿)になる人が一枚のカードを引く。そこに書かれているゲームが行われる儀式になる。
 グレースが引いたのはル・ドマス家にとっては30年ぶりとなる「かくれんぼ」だった。もちろん隠れるのはグレースでグレースを探す鬼はアレックスの親(マクダウェル)、兄(ブローディ)らいわゆる義理の家族7人。幸福の絶頂にあるグレースの前でいよいよ地獄の扉が開く。
 B級ホラー風だが結婚への聖約と責任、結婚後の義理の家族との関わりを誇張したダークな物語でもある。
アレックスの伯母ヘレンに扮するニッキー・グァダーニの姿はこの映画のシンボル的存在。1時間35分。R。 (明)
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■上映館■
AMC Loews Lincoln Square 13
1998 Broadway
Regal Union Square Stadium 14
850 Broadway
Cinepolis Chelsea
260 W. 23rd St.