日本の人形、時代と歩む

青い目の人形が届き日米人形交流が始まった

日本クラブ企画展
WEBギャラリー

オンラインレセプション開催

 日本クラブは今月17日から7月28日まで日本人形玩具学会の後援を受け、WEBギャラリー企画展「日本の人形・昭和から平成そして令和へ」を開催中だ。初日には日本全国を巡回し、またパリでも開催し大人気を博した「誕生50周年記念リカちゃん展」の仕掛け人佐藤豊彦氏が昭和から令和への人形の変遷について紹介し、令和2年度国立劇場文楽優秀賞を受賞した吉田勘彌氏が、世界無形文化遺産の「文楽」の奥深い魅力について解説した。300年以上続く人形劇である文楽は、まるで人間のように人形を操る高い技術や、古典物語などに特徴がある。オンラインレセプションでは「艶容女舞衣」の一部を紹介した(文楽ミニ公演協力・横浜市栄区)。

文楽の魅力を解説する吉田氏
人形交流に貢献した渋沢栄一

  同展では、昭和から平成、そして令和まで、子どもたちを中心に人気のあった人形を時代ごとに展示し、その時代背景と共に見ることができる。会期中、WEBギャラリーにて、正解した人の中から抽選で5人にリカちゃん人形が当たるクイズも掲載予定。協賛・JCCファンド (ニューヨーク日本商工会議所基金)。1926年に米国で同志社大で神学を教えた経験がある宣教師のシドニー・ギューリックが、日本に人形を贈って関係を改善しようと計画した日米親善人形交流にも触れた。日本クラブのウェブサイトで公開中だ。https://nippongallery.nipponclub.org/

(写真)子供たちに愛された人形の歴史を紹介する佐藤氏