編集後記 11月16日号

■【編集後記】
みなさん、こんにちは。ニューヨーク日本商工会議所(会頭:吉森桂男・米国三井物産社長)は、昨晩、11月13日(水)、ニューヨーク・ヒルトン・ホテル、ミッドタウンで「第35回アニュアル・ディナー」を開催しました。このガラ・ディナーは日米財界人の交流親睦とビジネス強化を目的として開催されているもので、毎年1000人近くのビジネスリーダーズが一堂に会するニューヨークでも最大規模のチャリティーイベントです。また、この晩餐会の収益金は慈善基金「JCCファンド」を通じ、日米友好理解・教育振興・地域貢献活動などのために幅広く役立てられています。今年のディナーチェアマンは三菱UFJフィナンシャル・グループの常務執行役員・米州副担当の越 和夫氏。共同チェアマンはデロイトCEOのジョー・ウクズグル氏。基調講演にはモルガンスタンレー会長のジェームズ・ゴーマン氏を迎えて行なわれました。日米および世界の友好と理解に貢献した個人に与えられる功労賞「イーグル・オン・ザ・ワールド・アウォード」は、前駐日米国大使のキャロライン・ケネディーさんと国連軍縮担当事務次長の中満泉(なかみつ・いずみ)さんに授与されました。また、今年2月に亡くなった日本文学研究者で元コロンビア大学教授の故ドナルド・キーン氏に特別栄誉賞が贈られました。実は私は、1985年に開催されたこの晩餐会第1回から取材をしています。35回のうち20回くらいは出ているかとおもいます。35年前当時はレーガン大統領で、日本は中曽根、ソ連はゴルバチョフでした。パロディ作家のマッドアマノさんが「ロン・ヤス仲良し、ゴルちゃんも焼きもち」という見出しで新年号を作ってくださったのを思い出します。日米関係はアメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひくという蜜な関係がいまも続いています。政治の世界に影響を受けるビジネス界ですが、民間セクター同士の絆はいまも変わらず強いと感じた昨晩の晩餐会でした。これからも続くことを願って。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)