編集後記

編集後記


 みなさん、こんにちは。夏休みシーズンとなり、日本に一時帰省する在米の日本人も多い時期かと思います。数週間程度の帰省旅行であれば、アメリカに戻って来る時の再入国審査も、日本のパスポートを持っていれば特段問題ないのかと思いますが、最近は、4か月以上の長期間にわたりアメリカ国外に出ている人の空港での再入国審査が厳しくなっているという話をよく耳にします。実際、NYの移民弁護士事務所にも多くの問い合わせ、相談が寄せられているようです。企業派遣の駐在員、留学など一時滞在ビザを所有している長期滞在者はビザ有効期限内であれば問題ないようですが、永住権(グリーンカード)保持者で実際にはアメリカに住んでいないのに永住権を持ちながら日本に住んでいる人が、入国できるのか心配になって問い合わせているようです。6か月以上米国外に滞在する場合は、予め「再入国許可証(reentry permit )を取得していれば2年間国外に出ていても出入国は自由ですが、それを取得して出ている人が案外多くないのが現状のようです。取得する時に米国に滞在していることが条件なので、米国外からは申請できないのも原因のようです。実際に米国に住んでいる証拠として、自分の名前の不動産契約書、電気代の請求書などユーティリティー・ドキュメントのプリントアウトしたコピーなどを持っていれば、入国審査官の窓口での質問に即答できるので事なきを得るようです。弁護士によっても見解は様々で、窓口の係官の裁量次第という部分も少なからずあるようです。今週号の1面と中面で弁護士の説明などを掲載していますので永住者の方で、この夏一時帰国を考えている人は参考にされてください。要するに、ちゃんとアメリカに住んでいて、家賃も電気代も税金も自分の名前できちんと納めていますよ、という人は、当たり前のことですが、何の心配もいらないという事です。国外に出る前にパスポートとグリーンカードの有効期限が半年を切っていないかどうかだけお忘れなく。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)