編集後記 2月9日号

みなさん、こんにちは。今月3日アトランタで第53回スーパー・ボウル(LIII)が行われました。アメリカのプロスポーツを代表する年に一度の大イベントです。プロ・フットボールNFL32チームで構成するAFCとNFCのチャンピオン・チームの対戦。過去開催された大会53回中、なんんと51回、スポーツカメラマンとして撮影し続けている元関学大選手でシアトル生まれの写真家、タック牧田さん(86、ニュージャージー州在住)が、今回の試合のド迫力の写真とグラウンドから見た試合展開を送ってきてくれました。重い機材をかついでグラウンドに下りて巨大望遠レンズで試合を追うのは若いフォトグラファーでも重労働で。それを86歳で続けているのはまさに神業ですね。3人いた全大会フル撮影のフォトグラファーは1人が病気で欠場したので2人となった。牧田さんはその次で、レジェンドの一人だとか。そりゃあそうでしょうね。50年以上撮り続けていたら、出場選手も関係者もみんな孫みたいなもんです。試合展開は、例年見る華やかなオフェンスではなく、鉄壁のディフェンスのフットボールゲーム。「アメリカで一億以上、世界中で数億の視聴者には、ややつまらないゲームと見えただろうし、現場のフォトグラファー達もつまらなかったと見えただろうが、50余年、1100余りのゲームを写した私には、これはこれで歴史に残るゲームと見えた」そうです。1面でお元気そうな牧田さんのお仕事姿をご覧ください。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)