編集後記

編集後記

 みなさん、こんにちは。まずは、この度の熊本地方を中心とする九州、西日本全体の地震災害に際しまして、被災された皆様とそのご家族、アメリカに在住するご親族、ご友人の皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして亡くなられた犠牲者の皆様のご冥福を祈ると共に、今なお、瓦礫の下で救助を待たれている人々が一刻も早く救出されることを祈っております。私がプライベートで所属するニューヨーク日本人美術家協会も、8月末から9月10日まで開催される第54回年次展覧会のチャリティー小作品の寄付先を急遽全会一致で今回の地震被災者支援に充てることを決めました。被害の規模の全容はまだわかっていませんが、連続的な地震が続いているとのこと、ニューヨークの日系社会も支援に乗り出すものと見られます。

 今週号では、いろいろなニュースやトピックを取り上げていますが、トランプ大統領の移民政策や交渉の出口が見えないイランとの戦争によるガソリン価格、物価の高騰などの記事も並んでいます。トランプ政権になって間もなく2年目の秋がやってきますが、私たちの生活は果たして豊かになったのでしょうか。アメリカ第一主義で進んできた政策によって、移民に対する規制が強化され、合法滞在であっても、このまま外国人として住み続けることの安泰が保証されるのかに疑問符がつく場面も少なくないです。与党政権がもし民主党だったら、ここまで無慈悲な排外政策はしなかったでしょう。市内に難民が溢れて路上や有名ホテルがシェルターになってしまうのも嫌ですが、その人がちが一掃されて、刑務所や国外の隔離施設に護送される姿は、私がまだ幼稚園児くらいの小さい時に東映動画で観た漫画映画(まだアニメなどという言葉が存在しなかった時代)jの「安寿と厨子王丸」の姉と弟の小舟での絶叫の別れを思い出します。子供心に可哀想で泣いてしまった記憶があります。

 コロナ禍前まではウクライナ戦争も、イラン戦争も、トランプ課税もない、割と平和なアメリカでした。この6年で、アメリカは様変わりしました。マンハッタンには超高層マンションが一室5億円でバンバン売られています。お金持ちだけが幸せを享受する政治は、優しさがない社会を生み出しそうです。まあ、全てがうまくいく人生なんてないんでしょうが、自分が不幸だと思い始めたらキリがありません。病気知らずで健康で、ご飯が美味しく食べられたらそれだけで幸せなんでしょうね。お金持ちだって、お金で買えないものがあることを知った時はただの人ですからね。それではみなさん良い週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)