日米野球交流描く 村上雅則さん登壇

ジャパン・カッツで上映

日本人初の大リーガー

 ジャパン・ソサエティー(JS)は15日夕、北米最大の日本映画祭、第19回「ジャパン・カッツ」にて、日米の150年以上にわたる野球交流を描いた長編ドキュメンタリー映画『Diamond Diplomacy(ダイヤモンド・ディプロマシー)』を上映した。日系米国人のユリコ・ガモウ・ロマー監督が手掛け、ロバート・フィッツ氏の著書を原作とした本作は、球場の内野を意味する「ダイヤモンド」と「外交」を掛け合わせたタイトル。

(写真上)左から司会のスモール氏、村上氏、ロマー監督、原作のフィッツ氏

 今や当たり前となった日本人大リーガーの扉を開いたのは、昭和39(1964)年に日本人初の大リーガーとなった村上雅則氏(82歳)だ。作中ではベーブ・ルース、ジョー・ディマジオ、野茂英雄、イチロー、大谷翔平ら新旧レジェンドが登場。明治維新後の野球を受け入れた背景や戦前の米球界の人種差別、第二次世界大戦中の日本人強制収容所での野球事情など、歴史の知られざる真実を浮き彫りにする。

 上映後の質疑応答には村上氏、ロマー監督、フィッツ氏が登壇。監督は資金繰りの苦労やスポーツの国際交流の重要性を力強く語り、村上氏はヤンキースタジアムでイチロー氏に会った際のエピソードを披露して会場の笑いを誘った。終盤にはクイーンズ在住のマイケル・キーニー氏が登壇するサプライズもあった。18歳の時にシェイスタジアムで村上投手が放ったファウルボールをキャッチし、長年保管していた現物を本人へ手渡すと、場内は大きな拍手と声援に包まれた。

 本作は今後、米国内での配給をはじめ、日本での劇場公開やオンライン配信が予定されている。(菊楽めぐみ、写真も)