武装連邦当局75人押し寄せ
ギャビン・ニューサム・カリフォルニア州知事の記者会見会場となったロサンゼルス市内リトル東京で14日、連邦捜査官約75人が押しかけ、記者会見場となった全米日系人博物館の敷地内で逮捕者1人が出た。これを受け、全米日系人博物館(JANM)のアン・バロウズ全米日系人博物館・館長兼 CEOは、批判声明文を発表した。要旨の内容は次のとおり。
「本日、武装した連邦捜査官が当館のノーマン・Y・ミネタ・デモクラシープラザに現れ、当館内のダニエル・K・イノウエ民主主義全米保存センター(デモクラシーセンター)での講演者を威嚇しようとしたことに、強い憤りを表明する。同センターは、カリフォルニア州の選挙区再編に関する記者会見の会場として、ギャビン・ニューサム州知事やその他の州・連邦議員によって選ばれた。デモクラシーセンターは、多様な背景や意見を持つ人々の間をつなぎ、共通の基盤を見出すことを目的に、権利や自由、民主主義の脆弱性を探究する場所だ。記者会見が始まると、約75人の武装した税関・国境警備局(CBP)職員が博物館前の歩道に押し寄せ、通行人少なくとも 1名を逮捕した。
同プラザは、第二次世界大戦中の1942年にロサンゼルス地域の日系アメリカ人が強制的に集合させられ、強制収容所へ送られた場所。「私たちは、武装した連邦捜査官が敷地内に立ち入り、1942 年に日系アメリカ人の家族たちが強制的に収容所行きのバスに乗せられたまさにその場所で、逮捕を実施したことに激しい憤りと深い悲しみを感じている。これは明らかな挑発行為であり、威嚇だ。そこには明白な類似点がある。1942年当時、西海岸全域でコミュニティーが強制移住させられた。今日、移民の仲間たちが全米各地でICE(移民・関税執行局)や CBP(税関・国境取締局)の強制捜査に怯えている。それは当時も不正義であり、現在もなお不正義だ。私たちのプラザは聖地であり、この国の公民権の歴史における中心だ。その歴史は私たちの DNAの一部だ。当館は人種やアイデンティティー、民主主義の脆弱性に関する困難な真実に向き合い、権威主義に立ち向かうために存在している。デモクラシーセンターが、カリフォルニア州の選挙区再編に関する重要な記者会見の場としてニューサム知事に選ばれたことは、私たちのミッションの可視性と、自由で公正な社会を守るために日々行っている活動の重要性を物語っている」。 (抜粋)
(写真)リトル東京に来た連邦捜査官(動画投稿サイトから)

