おおはしこうじ親子展、シャドーボックスで龍描く

ギャラリー60NYC
4月27日から一般公開

 ギャラリー60NYC(東60丁目208番地)で4月27日(土)から5月19日(火)まで、大橋禾苗・おおはしこうじ親子によるシャドーボックス(切り絵アート)展が開催される。

 シャドーボックスは、ヨーロッパ貴族の遊びから生まれた技法。同じ絵を何枚も切り抜き、特殊な糊で重ねて奥行きを持たせる立体アート。完成品に光を当てると、まるで生きているように生命が蘇る。

 今展のテーマはドラゴン。これまでに大橋親子が手がけた龍を題材にした作品を中心に展示する。大橋禾苗は、80年代のニューヨークでこの技法を学び、日本に持ち帰った。ミケランジェロや葛飾北斎などにも題材を取り、絵の解釈、カットの精度、奥行きの深さなど、従来のシャドーボックスの水準をはるかに超えるものを創造。ルーブル美術館の国際芸術コンクールでのグランプリ受賞、バチカンのローマ法王からの表彰、日仏芸術親善大使、オランダ王室やザルツブルグ宮殿美術館からの表彰など、シャドーボックス発祥の地であるヨーロッパで最上級の評価を得ている。2018年には文部科学大臣賞を受賞し、日本国内においても、名実ともに工芸から芸術へと昇華した彼女の作品は「光と影の立体芸術」と呼ばれるようになった。

 若い世代や子供たちにシャドーボックスの裾野を広げたいと願う大橋禾苗は、やがて長男・おおはしこうじが描く、80年代のニューヨークで身に着けたカラフル・ポップな色彩感覚と大胆な構図の絵に注目。おおはしこうじは、自らのオリジナル・キャラクター、「熱血・目ヂカラ3歳児ルキぼん」と「 クマの王子マンハッタン」をフューチャーしたコミック・アートを制作。その原画を母・禾苗がシャドーボックスにして展示したところ、「人生が楽しくなる」「見るだけで元気になる」と大評判を呼んで以後、おおはしこうじは、電通の広告マンを辞めて母・禾苗のシャドーボックス用のオリジナル原画制作に打ち込み、コピックペンを画材に、浮世絵の要素も取り入れ圧倒的なスケールの絵を次々と生み出している。オープニングレセプションは27日(土)午後5時から7時。参加希望者は要予約 gallery60nyc.com