元ロッテのバレンタイン監督、スタンフォード市長選に出馬

 日本のプロ野球団、千葉ロッテマリーンズの監督を2度務めたボビー・バレンタイン氏(70)が7日、出身地のコネチカット州スタンフォード市の市長選に無所属で出馬することをSNS上で発表した。 

 バレンタイン氏は1968年にメジャーリーグベースボール(MLB)のロサンゼルス・ドジャースに入団。度重なる怪我で選手としての現役生活は長くなかったが、指導者としての素質が買われ、85〜92年はテキサス・レンジャーズ、94年以降はNYメッツ傘下のノーフォーク・タイズの監督を歴任した。95年、ロッテのゼネラル・マネージャーに就任した読売ジャイアンツ元選手、広岡達朗の依頼を受け、同球団の監督として迎えられた。 

 96年には帰国し、ノーフォーク・タイズを経てシーズン途中にメッツの監督に昇格した。2001年にはMLBのオールスターゲームでナ・リーグの監督を務めた。04年からは成績が低迷していたロッテに再び監督として復帰し、チームの健闘に貢献し、独自の指導法から「ボビー・マジック」、同氏に技術を見出された選手らを称する「ボビー・チルドレン」という言葉も生まれた。その後ボストン・レッドソックス監督も務め、退任後はラジオなどで解説を行う傍ら大学体育学部長にも就任。18年、NY総領事館公邸での叙勲伝達式で、春の叙勲で旭日小綬章を受賞している。