地下鉄犯罪止まらない

 ニューヨーク市で2月19日(土)、プラットフォームや地下鉄電車内で少なくとも1日4件の刺傷事件が発生した。NYPDの発表によると同日午後3時、ブルックリンのヴァン・シクレン駅で20歳の女性が背後から何者かに殴られ3回刃物で刺された。午後8時20分には24歳の男性がマンハッタンウエストサイドを走る1番線168丁目駅で足を刃物で刺される強盗傷害事件の被害に遭い、午後9時前に同じく1番線116丁目駅の車内で別の男性が腕を刃物で切られた。同日深夜午前3時には、ジャマイカ駅・ヴァンウイック駅で男性が3人組に襲われている。また27日午後10時ごろブルックリンのブルックリンジャンクション駅のホームで、27歳の男性が、口論となった相手に胸部を銃で撃たれた。容疑者は逃走中。警察によると、負傷した男性は病院に運ばれ容態は安定しているという。

階段でハンマーで殴る

クイーンズプラザ駅

 クイーンズブラザ駅の入り口で2月24日午後11時過ぎ、駅構内に入るため階段を降りていたニーナ・ロスチャイルドさん(57)を男が後ろからハンマーで何度も殴り、バッグを奪って逃走する事件が起きた。

 ニューヨーク市警察(NYPD)が公開した映像には、男が階段を降りる女性の背後から近づき背中を蹴った後、ハンマーで頭部を執拗に殴る様子が映っている。女性がうずくまって倒れたあと、バッグを奪って逃走した。被害者の女性は、通報により駆けつけた救急隊員によって病院に搬送されて手当てを受けたが頭蓋骨を骨折しており、危険な状態だという。NYPDは28日、ウィリアム・ボトマン容疑者(57)を強盗と殺人未遂容疑で逮捕した。