テイクアウト&デリバリー レストランのお弁当 郊外の在宅勤務で需要増

新型コロナウィルスの感染予防対策の一環として、レストランやカフェ、バーなどの飲食店は店内営業ができなくなり、テイクアウトとデリバリーだけしかできなくなった。20日記者会見したクオモNY州知事は、これらのビジネスを助けるために「バーやレストランでフードをぜひ注文して欲しい」と市民に呼びかけている。
店側もランチに限らず夜までテイクアウトやデリバリーでなんとか危機を乗り切ろうとしているが、一方で、レントや従業員の給与が払えないために一時閉店を余儀なくされる店も相次いでいる。
22日からは州全域に外出禁止令が出され、在宅勤務する人や、公立学校が休校となって自宅に子供がいるために手が回らない保護者が増え、レストランのテイクアウトやデリバリーがさらに「有難い存在」になっているのではないか。本紙は今週号で、テイクアウトができるレストランと家庭とを結びつける特集を緊急で組んだ。
19日昼過ぎ、ウエストチェスター郡ハリソン駅前にあるすし店「はじめ」(ハルステッド通り267番地/電話・914・777・1543)の店主、高橋治さんは、近隣の日本人家庭からの同店人気のちらし(14ドル)=写真=のテイクアウトの注文に追われていた。鉄火丼(14ドル)、寿司ランチ(12ドル)の注文も電話で次々とかかってくる。取りにきた母娘連れは「美味しいから頼んでます」 と笑顔を残して出て行った。(写真・三浦良一・週刊NY生活 3月28日号 特集記事2面〜3面に)