レストラン日本の秘伝レシピ初公開

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (2)

ゴジラが愛した母の味大好評の「松井カレー」

 2003年4月8日、ヤンキースタジアムを埋め尽くした5万人を超える観客が総立ちになった。「ゴジラが火を噴いた!」、松井秀喜選手の鮮烈なヤンキースデビューだった。それ以来、松井選手との食のご縁は長い。06年5月11日、あの左手骨折の時も倉岡とお弁当を持って真っ先にブロンクスの病院に駆け付けた。そんな苦難も乗り超え09年にヤンキースはワールドチャンピオンになり、松井選手はMVPにも輝いた。

 松井さんには二八そば、鴨鍋、寿司、煮物等々色々と召し上がって頂いているが、その中でも大切にしている一品が「松井カレー」だ。倉岡が松井さんのお母さんに意を決して秘伝を伺った。「母のカレーが日本一」と松井さんが仰っていたからだ。気持ち良く教えて下さった松井家の秘伝はガーリックを特別な方法で使う事だった。苦労して取り組んでいた総料理長の東がそれを加味してご来店の際にお出ししたら「これ僕の味です!」と嬉しそうな顔をされ「松井カレー誕生!」となった。

 選手時代の「世界と闘う戦士の顔」、ご結婚後の「幸せいっぱいの顔」そして最近は「良きパパの顔」、そんな素顔の松井さんにお食事をお出し出来る事を幸せに、光栄に思っている。

倉岡社長の置き土産「ジャンボ海老天丼」

 創業時のレストラン日本の総料理長の田中氏。吉田茂の料理番もされたかた。 「天婦羅の田中」と人気があった。それを継いだ二代目が福岡。そしてその福岡にきちっと仕込まれたのが現在天婦羅を揚げているアンドレス。30年選手で、メキシコ人ではあるが、風貌が西郷隆盛に似ているので「せごどん」と呼んでいる。からっと程よく揚げる天婦羅に倉岡がさんざん文句を言い続けた丼つゆを、たっぷりかけた彼の「ジャンボ海老天丼」は絶品だ。

江戸前寿司職人考案家庭で作れる中巻き

 「アメリカで一番最初の寿司バー」を守っているのが福本美浩。倉岡が1985年に日本から呼んだ、性格も、技術も生粋の「江戸前寿司職人」。途中武者修行に飛び出したが、倉岡が入院した頃「お礼奉公をぜひしたい」と戻ってくれた律儀もん。レストラン日本の寿司バーを支えてくれている。そのほか機内食の坂田泰治(勤続40年)、池端(25年)、セイ(エチオピア人、40年)、新しく加わった菊地登、作道らが中心になり、リノベーションを完成させ「新生レストラン日本」でまた皆様をお迎え出来る日を心から願うばかりだ。お身体ご自愛下さいます様。(馬越恭弘/レストラン日本副社長)


      

■特製「松井カレー」風

<材料>6人前
牛肉 150g
ニンニクむき身100g(約25-30個)
玉ねぎ大 2個
人参120g
じゃがいも120g
カレールー 1/2箱(通常1箱で12人前)
*レストラン日本ではカレー粉から作りますが、市販のカレールーで代用できます。だしの素 小さじ 1.5杯、または、コンソメ 水 600cc トマトピューレー カレーパウダー、チャツネ (クミン、ターメリック、コリアンダー)

<作り方>
1.ニンニクをむき身のまま2分ほど電子レンジで加熱する。
2.鍋に油をひき加熱したニンニクをいれて、中火で軽く色がつくまで炒め
3.肉を入れて炒め続け軽く色が付いたところで、玉ねぎをいれ玉ねぎが透き通るまで炒め人参を入れ、カレーパウダーをふりかけて軽く炒める。
4.じゃがいもは別に茹でておく。
5. 1、2、3、に水とだしの素を入れ30分ほど煮込んでから、トマトピューレー、チャツネ、カレールー、他のスパイスはお好みでいれて下さい。
6.10分程煮込んでじゃがいもを加えて出来上がりです。

■天丼(丼つゆ)

<材料>
醤油 140cc
酒 110cc
味醂200cc
黒砂糖 40g
砂糖14g
水 220cc
鰹節110g

<作り方>
1.酒、水、味醂、鰹節、昆布(一かけら)を熱する
2.醤油、砂糖を足し、あれば揚げ玉をたし加熱する
3.かき混ぜ、布巾か、目の細かいざるでこす

■中巻き

<材料> 中巻3本分
寿司しゃり 米2合、
合わせ酢(米酢80ml、砂糖小さじ3、塩小さじ1 味醂少々)
A.スパイシーツナ中巻
材料 1本分
ツナ缶(こちらのスーパーのもので結構)
ラー油少々、マヨネーズ小さじ3、
柚子胡椒小さじ1 
胡瓜、アボカド、サニーレタス、又は、ミックスグリーンサラダ
B. スパム中巻
<材料> SPAM (Lite) 70g x 2切れ(半分に切る)、
ちくわ5本明太子小さじ1、
マヨネーズ小さじ3
しその葉、5枚
*ちくわの中にスパムを入れる。
*ご家庭の冷蔵庫にあるもので色々アレンジ出来ます。自分なりのオリジナルをお楽しみ下さい!(福本)

<作り方> 
3本分(スパイシーツナ中巻1本、スパム中巻2本)
①巻きすの上にのり一枚(大)を敷き、合わせたすし飯の三分の一を、上1センチののりしろを空け均等に広げる。
②真ん中にA または、Bの具材をのせ、手前をのりしろ部分までしっかり押さえ巻上げ、更にのりしろを隠す様に巻いた両端を手のひらで押さえる
③八つ切りにして完成!


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