Class of 88ライブ、大江千里デビュー40周年

ポップス時代もJAZZに編曲

 大江千里がポップス歌手としてデビューしてから今年で40周年。11日夜、ジャズピアニスト転身後8作目のニューアルバムとなる「クラス・オブ・88」リリース記念公演が、バードランドで開催された。当日のライブはコンサート自体をフルコースの食事にたとえ、前菜、メイン、デザートの3構成で演奏した。第二部の最初は「Akiuta」「ボーイズ・マチュア・スロウ」、続いてメインとなるポップス歌手時代からのクラス・オブ88(1988年卒業同窓)という今回のテーマのボディとなる「竹林をぬけて」「君と生きたい」「魚になりたい」など耳に覚えのある青春の曲をジャズにトランスフォーム(変身)させ、デザートには「アドベンチャー・オブ・アンクル千里」「オレンジ・デザート(砂漠)」「YOU」を演奏。客席最前列のテーブルで森美樹夫NY総領事が「ノリに乗った演奏で最高。私とほぼほぼ同年代なんで」と笑顔で絶賛するまさにあの時代のリスナー同窓会の面目躍如の一夜となった。 

ニューアルバム「Class of ’88」

 大江は「バードランドは3回目の公演、それも3年半ぶり。パンデミックを超えてのNY公演だけに感激もひとしおでした。始まるとお客さんの熱に包まれあっという間の2セットでした。積み重ねてきたことが報われる瞬間でした。バードランドの持つものすごいエネルギーとお客さんの熱気そして拍手の大きさを全身全霊で感じながら、無我夢中で演奏しました。最高の時間を本当にありがとうございました! 新しい章がまた始まりました!」と興奮気味に話した。(三浦)

(写真)演奏を終えて観客に両手をあげて感謝する大江(11日夜バードランドで。 Photo: Christopher Drukker)