編集後記 4月18日

愛ある新聞

みなさん、こんにちは。 ニューヨークの非常事態宣言とも言える外出禁止令が出て、かれこれ3週間、まもなく1か月。毎日が、本当に非日常であることを痛感しながらの仕事と生活です。読者の皆様いかがお過ごしでしょうか。クオモNY州知事は昨日、他者と一定の距離を取りにくい公共の場所(例えば電車の中)でのマスクの着用または口と鼻を衣類で隠すことを義務化する行政命令を発出することを発表しました。17日、明日金曜日から発効します。またデブラシオNY市長は、スーパーマーケットや食料品店などで働く従業員を守るために、店舗が顧客に対してマスクなどの着用を要求できるガイダンスを出すそうです。市長は「今後、もしも来店した顧客がマスク着用の要求に従わない場合には311か警察に連絡をして欲しい」と話しています。外出禁止令が出てからのこの3週間は、水曜日午後3時過ぎのクイーンズの工場での印刷後、社長の久松と私の2人でクイーンズとマンハッタンの日系食料品店への新聞配達を車で7軒ほど回っていますが、食料品店のレジは大きなビニールシートで遮断されていてお店の人は、感染の危険に晒されての大変なお仕事なんだなと思いました。先週100部置いていって、今週それが全部なくなっていると、新聞がちゃんと読者の手に渡っているんだなと、それはちょっと、子供が綺麗にご飯を残さずに食べてくれたような、そんな幸せな親の気持ちになって、よっしゃ、じゃ、また来週も作るか、という気持ちになります。単純ですが、ようはそれの繰り返しです。愛を込めた新聞、今週もできました。召し上がってください(笑)。 それではみなさん、よい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)