電動旅客機、脱燃料へ離陸

ユナイテッド航空が開発

 ユナイテッドエアラインズ・ベンチャーズ(UAV)は13日、ブレイクスルーエナジー・ベンチャーズ(BEV)とメサ航空と合同で、電動旅客機を開発するスタートアップ企業のハートエアロスペース社への投資を実施したと発表した。 

 ハートエアロスペース社は19席仕様の電動旅客機 ES-19を開発中で、同機は2020年代末までに250マイル(約402キロ)を上限として旅客を乗せた運航の開始を見込んでいる。ユナイテッド航空はUAVの投資に加えて、条件付きで100機の ES-19機を購入することに合意。また、電動旅客機を商業旅客運航に導入するユナイテッド航空の戦略的パートナーのメサ航空も、同様の条件付きで100機購入に合意した。この合意により、同航空は2050年までに伝統的なカーボンオフセットに頼らずに温室ガス排出をゼロとする目標達成をより強固なものとするほか、ハートエアロスペース社の成長を助け、さらには飛行による温室ガス排出を削減する航空機の開発に携わることになる。