
ニューヨークで20年間、現代舞踊家として活躍した田中いづみさんが主宰する石川須妹子・田中いづみダンスアカデミー(東京都練馬区)の第70回発表会が9月27日夕、東京都練馬区の光が丘イマホールで行われた。
同アカデミーは、田中さんの母で日本の現代舞踊界の巨匠として知られる石川須姝子(すずこ)さんが前身の石川須姝子舞踊研究所を1950年に創立し、2023年に石川さんが死去、現在は田中さんが母の遺志を継ぎ、現代舞踊協会の理事、アーティストとして日本の現代舞踊界の発展に努める傍ら指導を行っている。今年の発表会では、3歳から80歳まで総勢35人がクラシック、童謡、アメリカンポップの曲に合わせて18作品を披露し、恒例のフランク・シナトラの「ニューヨーク・ニューヨーク」で出演者全員がフィナーレを飾った。
同アカデミーには幼児、児童、中学生から大学生、一般・シニアのクラスがあり、発表会では個人のレベルに合った振付を取り入れながら年齢、舞踊歴などの隔たりなく一緒にひとつの作品を披露するのが恒例となっている。田中さんは「本人たちは自分の個性とは何かが分かっていないかもしれないが、幼児からシニアまで、一人一人の個性を殺さないように、各自の良さを生かして指導をしている。揃えることは大事だけど、許容範囲内で個性を認めている」と話している。今後のアカデミーの方向性については「本来ならば児童クラス以上は週2回は来て欲しいが、現代の子供たちは稽古事や塾がありほとんどが週1回のレッスン。踊りの良さをわかってずっと続けていって欲しいし、日本の文化的財産にも繋がると思う」と話した。
田中さんは文化庁派遣在外研究員として渡米、1987年からはNYを拠点とし作品制作や公演、NY大学舞踊教育学科で講師も務め、2007年に帰国した。昨年は草月ホール(港区赤坂)で舞踊家50周年を記念した特別公演「TIMELESS」を行った。 (浜崎都)
(写真)©エー・アイ 撮影:鈴木結実(Yuhmi Suzuki)

