マイベストプロ講演会JAAで 老後と相続、二十四節気の薬膳

 ニューヨーク日系人会(JAA)と邦人医療支援ネットワークが共催する秋のヘルスフェア(後援・NY日本総領事館)で、NY日系ライオンズクラブが企画する「ライオンズ大学・大人の教養講座シリーズ」の対面式セミナーが10月3日午後にJAAで開催された。

 「2026年版、最新ニューヨークで考える日本の老後・相続対策」と題し、一般社団法人日本リレーションサポート協会代表理事の山口里美さんが講演、続いて「食べ方は、生き方 〜ニューヨークで元気に暮らす、二十四節気のおうち薬膳〜 」をおうち薬膳コンサルタントの曽谷由佳さんが講演した。両講師共にファーストブランド社(本社大阪市、河本扶美子社長)のマイベストプロが派遣する講師。

 山口さんは遺言書がオンラインでできる制度設計が進んでいることや海外在住者の利便性向上が期待されていることなどを紹介し、現在は公正証書遺言書が最も安全とされると述べた。また、成年後見制度も大きく変わり、必要な時だけ利用できる制度になることも解説した。

 相続対策は、元気なうちに進める必要を強調した。今できることは、財産を可視化する、スマホなどのパスワードも控えておく。「財産目録よりもスマホの中身が分からない方が困る」実態も紹介。元気なうちに任意後見契約をすることが大事だとした。現在は、家族が日本にいなくても日本で安心して暮らせる時代になっており、不動産売却、老人ホーム選び、墓じまい、介護施設の身元保証などが民間のサービスで受けられる現状を紹介した。個別相談も多く、時間を延長して対応した。

 曽谷さんは、「薬膳は、暮らしと未来をやさしく整える知恵」として、スーパーの食材でも薬膳になること、季節、からだ、食卓、人生というキーワードで食卓を整える積み重ねの大切さを解説した。その中で、薬膳は「特別な料理名」ではなく、食べ方の知恵であると述べた。太陽の動きをもとに季節を15日ごとに分けた二十四節気という考え方も紹介。代表的な節気は、立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至など。季節に沿った食生活が健康に良いとした。「季節を知り、からだの声を聞き、食卓を整える、その積み重ねが、人生を作っていきます」と述べ、会場の参加者が熱心に聴講していた。