文化継承と日米友好に貢献
第36回グレーターノースイースタン米国剣道連盟(GNEUSKF)剣道大会が9月20日、ニューヨーク州パーチェスの慶應義塾ニューヨーク学院で開催され、17の道場および大学・高校の剣道クラブから130人を超える剣士が参加した。
大会には、在ニューヨーク日本国総領事の片平聡大使が来賓として出席し、開会式で挨拶した。あわせて、グレーターノースイースタン米国剣道連盟の中心道場である志道学院ニューヨーク士道館(加藤彰三館長)に対し、長年にわたる活動を称え在外公館長表彰が行われた。
(写真)片平大使(右)から在外公館長表彰を受ける加藤館長
表彰状では、同道場が1982年の創設以来長年にわたり剣道・居合道の普及と次世代の人材育成に尽力するとともに、日本文化の普及促進や大会運営等を通じて日米両国民の相互理解や友好関係の促進にも大きな役割を果たしてきたことが高く評価された。
また今大会には、日本から警視庁前主席師範の梯正治・範士八段と、警視庁前師範で東京武道館師範の石井猛・範士八段が来米し、それぞれ審判長、副審判長を務めた。両氏は長年にわたり日本剣道界の第一線で活躍してきた指導者であり、その指導と助言は参加者にとって大きな励みとなったようだ。
会場では、真剣勝負の中にも礼節を重んじる武道精神が随所に見られ、試合後には所属道場の枠を超えて互いの健闘を称え合う姿が見られた。長年にわたり北東部地域で育まれてきた剣道を通じた交流と友情、そして日本文化の継承を象徴する一日となった。
表彰を受けたNY士道館の加藤館長は「このたび、このような名誉ある表彰を賜り、身に余る光栄です。剣道を始めて60年、ニューヨークに道場を開いて40年以上、多くの先生方、仲間、門下生、そして支えてくださった皆様のお力があって今日があります。この表彰は私個人ではなく、皆様と共に頂いたものと受け止めています。心より感謝するとともに、これからも剣道を通じて日本文化とその精神を次の世代へ伝えていきたいと思います」と喜びを語った。

大会戦績結果は次の通り
大会では少年から高段者まで幅広い年代の剣士が熱戦を展開した。個人戦の優勝者は、9歳以下の部がRyan Sohn選手(GSK)、10〜12歳の部がTomohide Sato選手(志道学院ニューヨーク士道館)、13〜15歳の部がAkihiro Yonekawa選手(Cherry Hill Kenyukai)、女子13〜18歳の部がSuzuha Winters選手(NY Kenshinkai)、高校・大学生の部がLucas Jeong選手(Chung Pa Kendo Dojo)だった。一般の部では、女子の部でEri Kosakaya選手(Brooklyn Kenyukai)、シニアの部でShinichiro Fukui選手(NY Kenshinkai)、初段以下の部でSuho Lee選手(Chung Pa Kendo Dojo)、二段から四段の部でKyoyuki Shiono選手(Brooklyn Kenyukai)、五段以上の部でKei Takahashi選手(GSK)が優勝した。
団体戦では、16歳以下三人制の部をCherry Hill Kenyukaiが制し、一般五人制の部では志道学院ニューヨーク士道館Aチーム(Shidokan A)が優勝した。

