名前特定まだ15人
写真家・井上博行氏が撮影
NY日系1世のポートレートと聞き書きが「ニューヨーク日本人歴史デジタル博物館」で公開された。1980年頃に写真家・井上博行さん(故人)が撮影・記録したもので、日本語と英語でオンラインで無料閲覧できる。肖像をクリックすると聞き書きの内容を読むことができ、約百年前の日系人の足跡を辿る貴重な資料となっている。
井上さんはグラフィックデザイナーの斎藤央火さんと2人で「パイオニアともいえる方々の記憶を残そう」と、新移民法(アジアからの移民を全面的に禁止する条項あり)が交付された1924年以前にいた日本人を約1年余りかけて訪ね歩いた。
昨秋、ニューヨーク日系人会ボランティアの竹田あけみさんと青野栄子さんが文字おこしをした聞き書きがポートレートとともに同会で展示され、本紙新年号でも特集で紹介したが、時間が経過したために、現在15人しか名前を特定できていない。未特定39人、計54人の肖像が掲載されている。
今回、同館学芸員の横山由香さんにより、その作品群の大部分がオンラインで閲覧できるようになったことで、さらなる情報が集まることが期待されている。同博物館は、NY地域における日本人・日系人の歴史を記録・保存することを目的に、5年前に在ニューヨーク日本国総領事館の支援を受けてJAA内に設立された。運営はニューヨーク日本人歴史評議会が担っており、コロンビア大学教授で邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET)代表でもある本間俊一さんとJAA名誉会長のスーザン・J・大沼さんを中心に行われている。

