アポロ劇場大規模工事 1年間休館で近代的に

 ハーレム文化を象徴する老舗アポロ・シアターが91年前の開設以来初の修繕工事のため、1日に休館となった。

 同劇場は1914年に開設、34年に黒人エンターテイナーが出演するNY唯一の劇場として再生し、エラ・フィッツジェラルドやローリン・ヒルほか多くの著名黒人アーティストたちが同劇場でキャリアを積んだ。6500万ドルを投じる改修工事ではファサードの修復、入口のLED照明の改良、ロビーの拡張、座席の交換、近代的なAVシステムの導入が含まれ大規模な施工となるが、数々の出演者たちがサインした「シグネチャー・ウォール」を含む歴史的要素は保存される。休館の1年間はアマチュア・ナイトは休演となるが、そのほかの公演は125丁目を下ったアポロ・ステージの小規模な2劇場で行う。