市内に公共冷蔵庫、ヴィーガン専用で

 ノーホー地区ブリーカー通りのジム「オーバービュー・ボクシング・クラブ」の前にこのほど、前例のないヴィーガン専用の公共冷蔵庫が設置された。 

 同ジムは、健康志向のニューヨーカーのためだけでなく、健康的な食生活を兼ねたパーキンソン病患者のリハビリ、子どもたちの食育セッションなどを行っている。同ジムのプログラマーであるパワー・マルさんは昨春、生活困窮家庭の食事配達のボランティアを経験した時に、健康な食生活の欠如を実感し、公共冷蔵庫のアイディアに至ったという。 

 ベニヤ板に覆われた黒い冷蔵庫の扉には「ニューヨーク、あなたは何と闘っているのか」というネオンサインが光る。ヒップホップ音楽を通して食事支援を行う「ヒップホップ・イズ・グリーン」や菜食主義の推進を行う「チリズ・オン・ウィールズ」などの協力も得て、同冷蔵庫の中にはレンズ豆や米、肉代用品などのオーガニック食材が常に詰まっており、誰でも無料で食材を手にすることができる。ノーホー地区は決して貧困地域ではないが、マルさんは「多くの住民は新型コロナウイルス感染拡大の影響で失業、減給で、食べるものさえ賄うことができなくなっている。健康食で新型コロナウイルスに打ち勝ってほしい」と話している。