令和5年秋の叙勲、NYから2人の米国人に

外交と学術に貢献

 日本国政府は3日、令和5年秋の叙勲受章者を発表し、在ニューヨーク日本国総領事館管轄地域では次の2個人が受章した。 

◇リチャード・ハース氏(外交問題評議会名誉会長)旭日重光章。

 ハース氏は、米国大統領経験者や歴代政権の主要閣僚等の多くを会員に擁する、外交問題や世界情勢の分析・研究を目的とした外交シンクタンク「外交問題評議会」の会長を20年にわたって務めてきた。その間、日米間の相互理解及び友好関係を増進するとともに、日米同盟の重要性に関する国際社会の理解を促進し、外交問題評議会が発行する政治経済誌「フォーリン・アフェアーズ」誌を通じて、日本が果たす国際的役割の発信にも貢献してきた。

◇デイビッド・E・ワインシュタイン教授(コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究センター所長、全米経済研究所日本プロジェクト共同研究長兼リサーチ・アソシエイト)旭日中綬章。

 ワインシュタイン氏は、専門家としての深い学術的造詣を持ち、日本経済に関わる多数の論文を執筆。また、日本経済・経営システムの研究に特化した大学所属研究機関であるコロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究センターの所長を長く務め、米国における日本経済研究の振興に大きな役割を果たした。さらに、日本の経済学者や政府関係者と米国の経済学者が議論・交流する国際コンファレンスにも長年にわたり登壇し、日米間の研究交流促進に貢献した。これらは日本経済や経済政策に関する議論の質を高めた。

(写真左)コロンビア大学ワインシュタイン教授、(写真右)ハース外交問題評議会名誉会長