MoMA 多様化の時代

新装オープン

 増築工事のため今年6月から閉館していた近代美術館(MoMA=西53丁目11番地)が、21日に再オープンした。西側に拡張した4万平方フィート(約3700平方メートル)のスペースはディラー・スコフィディオ+レンフロ社が設計、ゲンスラー社との共同プロジェクト。これまで通り絵画、彫刻、建築、デザイン、写真、メディア、演劇、フィルムなどを展示するほか、4階にはパフォーマンススタジオ「マリ=ジョゼ・アンド・ヘンリー・クラビス・スタジオ」を新設し、現代美術に関連したダンスや音楽作品を展示する。現在は電子音楽のパイオニア、デービッド・チューダーのサウンドインスタレーション「レインフォレストV」=写真=を展示。
 白人男性の作品が多かったこれまでに比べ、芸術家たちも多様化している。グレン・D・ロウリー館長は4階の404ギャラリーで記者団に挨拶し、インドのムンバイ出身画家ヴェスデオ・S・ガイトンデの作品を説明しながら、今後は芸術作品をよりグローバルな観点からから選んでいくと抱負を語った。(ワインスタイン今井絹江、写真も)