観光馬車と自動車衝突

動物保護団体動く

NY馬車廃止論争再燃か

 マンハッタンの8番街と55丁目で9月23日午後5時すぎ、観光馬車と車が衝突し、馬が転倒する事故があった。事故直後の倒れた馬が起きあがろうともがく様子や、壊れた馬車や道路に馬のものとみられる血が付着している映像が、通りがかりの人たちによりツイッターなどのSNSに複数投稿されている。NY市警察によると、足に怪我を負った馬は獣医の手当てを受けており、この事故で通行人などに怪我はないという。この馬が観光馬車を引くのは、この日が初めてだったと報じられている。

 NYを拠点にする動物保護団体NYCLASSの代表エディタ・ビーンクラン氏は、道路の使用を禁じるなど迅速な法案の制定を求めた。セントラルパークの観光馬車は、動物保護の観点から廃止を求める活動が続いている。デブラシオNY市長は2013年の市長選立候補の際、公約の一つに観光馬車の廃止を掲げていたが、労働組合や馬車業界からの反発は強く法案は否決されている。

(写真)事故直後の観光馬車(写真・公開投稿画像サイトから)