JAPAN CUTS

北米最大の日本映画祭

ジャパン・ソサエティー

 ジャパン・ソサエティー(JS・東47丁目333番地)は7月26日(水)から8月6日(日)まで、毎夏恒例、北米最大の日本新作映画祭「ジャパン・カッツ」を開催する。今年で16回目となる今回は3年ぶりに全ての作品を劇場にて上映。時代劇から家族ドラマ、青春物語、コメディー、スリラー、ドキュメンタリーや実験映画まで幅広いジャンルを取り揃え、全29作品を上映する。

 期間中は6人の特別ゲストを迎え、レセプションパーティーを開催する。特別ゲストは次のとおり。柳楽優弥(『ターコイズの空の下で』出演)、KENTARO(『ターコイズの空の下で』監督)、エリザベート・レナール(『トーキョー・メロディー』監督)、矢野顕子(『トーキョー・メロディー』出演)、大友啓史(『レジェンド&バタフライ』監督)、石橋夕帆(『朝がくるとむなしくなる』監督)。

© Turquoise Sky Film Partners, IFI Production, KTRFILMS

 オープニングは日本公開時に半年で累計1000万人の動員数を記録した『THE FIRST SLAM DUNK』の東海岸初公開(写真上、©  I.T.PLANNING,INC.© 2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners)。スラムダンク・シリーズとして33年ぶりとなる長編アニメ映画で、原作者の漫画家・井上雄彦の初監督作品。センターピースは、『ターコイズの空の下で』を上映。またジャパン・カッツでは、日本映画界へ著しく貢献した監督や俳優の功績を称える「CUT ABOVE Award for Outstanding Achievement in Film」(映画への卓越した貢献を讃える賞)を設けており、今年は同作主演の俳優・柳楽優弥に贈られる。国際的俳優として活動をしてきたKENTAROが初の長編映画として監督した同作は、モンゴルの草原を舞台に日本人青年の成長を描いたロードムービー。日本・モンゴル・フランス合作の国際色豊かな同作を米国初公開するにあたり、柳楽とKENTAROを特別ゲストとして迎え、上映後の質疑応答やレセプションパーティーを実施する。

©Elizabeth Lennard

 「クラシック」部門は、今年3月に亡くなった作曲家・坂本龍一への追悼の意を込めて、ドキュメンタリー映画『トーキョー・メロディー』(1985年)を上映。フランスとアメリカで活躍するエリザベス・レナールによる同作は、YMO解散後である80年代半ばの坂本の素顔に迫る。上映に先立ち、同作要のシーンに登場するミュージシャン・矢野顕子が登壇・挨拶、レナール監督との質疑応答を行う。

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 入場料は、上映会18ドル、JS会員14ドル、シニア・学生・障がい者16ドル。レセプションパーティー付き上映会は22ドル(JS会員17ドル、シニア・学生・障がい者20ドル)オールアクセスパスは300ドル(JS会員のみ購入可)。チケット・詳細はウェブサイトhttps://japansociety.org/film/japancuts/を参照。