祝ご卒業

ガウンを着て卒業証書を受け取る卒業生

温かさにあふれて
NY育英学園小学部

 ニューヨーク育英学園全日制部門(ニュージャージー州イングルウッドクリフス、岡本徹学園長)では、3月13日に小学部卒業式が行われた。

 会場には、小学部の卒業式では、在校生が描いた卒業生の似顔絵が壁いっぱいに飾られ、幼児部では、等身大の自画像が飾られて、温かさがあふれる中での式となった。

 小学部では、卒業に際し、岡本徹学園長からは「この学園で学び、体験したことを国際人として生かし人間として大きく成長していって欲しい」との言葉が贈られた。また、来賓として在ニューヨーク日本国総領事館より大橋建男領事部長が出席。祝辞を述べた。また、同学園アドバイザー コミュケーション・セラピストのカニングハム久子氏からは、はなむけの言葉として、子ども達の心に響くメッセージが贈られた。

 式の途中、感極まって泣き出してしまう在校生がおり、卒業生に対する想いの深さがうかがえた。また、それを受け止める卒業生と保護者、そして教職員の目にも涙が光っていた。

式の最後は卒業生による「旅立ちの言葉」。学園生活での様々な思い出や保護者、教職員への感謝の気持ちを力強く述べ、「私たちは力強く生きていきます」の言葉と共に9人の小学部卒業生が旅立った。

 新型コロナウイルスの影響により、その後予定されていた幼児部卒園式、サタデースクール・サンデースクール各校、アフタースクールの卒園卒業式はすべて延期となった。

 同学園への見学・編入の問い合わせは電話201・947・4832(学園事務局)まで。

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明るい未来へ羽ばたいて
NY日本人学校

教師や在校生に見送られる卒業生たち

 ニューヨーク日本人学校(コネチカット州グリニッチ、小島昇校長)は3日、初等部第45回・中等部第43回卒業証書授与式を実施し、6年生9人、9年生23人の卒業生が巣立っていった。式には在ニューヨーク日本国総領事館山野内勘二総領事・大使をはじめ、8人の来賓が臨席し、卒業生の門出を祝った。

 式辞で小島校長は「皆さんが学校文集『LIBERTY』に書いたように、ここで出会った仲間を大切にし、自信をもって新しい世界に羽ばたいていくことを期待します」と卒業生に最後の言葉を述べた。来賓の祝辞では、「皆さんの進路はそれぞれ異なれども、きっと明るい未来が待っている」と激励を交えた言葉を賜った。次に、5年生と8年生の代表児童生徒が送辞を述べ、卒業生との思い出を語った。6年生による「門出の言葉」では、初等部での生活を振り返りながら、楽しかった思い出や感謝の気持ちを呼びかけにして伝え、合唱曲「旅立ちの日に」を力強く歌った。次に9年生代表が「仲間と過ごした日々は、ふと後ろを振り返った時に思い出となって輝いていることでしょう。私はこれからもこのクラスで学んだことを忘れずに、自分の道を精一杯歩んでいきたいと思います」と答辞を述べた。答辞の後、9年生全員で「桜の季節」を心一つにして歌った。

 式後は在校生・保護者・職員一同で卒業生を見送った。穏やかな春の風に包まれながら卒業生は見送りの花道を通り、それぞれの道への第一歩を踏み出した。