クイーンズで火災、日系食料品店も被害

義援金運動など始まる

 ニューヨーク市クイーンズ区サニーサイド地区で12日午前7時20分ごろ火災があり、日系食料品店を含む商業施設の建物が炎上した。市消防署員200人余りで消火作業にあたり、午前9時過ぎには鎮火した。この火事で、クイーンズブルバードに面したネパールレストランが全焼、両隣のマーケットなど4店にも火が広がった。ネパールレストランと同じ建物で背中合わせとなっている日系食料品店、タイヨー・フーズも天井から火が回って店内に引火、商品や店内施設が火災の被害に遭った。消防士3人が負傷したが一般人の怪我人はいなかった。火災発生当時すでに店内にいたタイヨー・フーズのオーナー高橋寿明さんは火事を発見、消防署に911通報した。高橋さんは「ネパール・レストランから火が回った」と現場で本紙の取材に答え、消火活動で水浸しになった商品などを店外に出していた。大勢の日本人のボランティアが後片付けを手伝いにきていた。(写真:店内が火災被害に遭ったタイヨー・フーズで片付けをする関係者(12日午後3時頃、写真・三浦良一))

 サニーサイド商店会では現在、火事の被害に遭った商店を支援する寄付サイト(下記載参照)を立ち上げて応援している。

 火災に遭ったブロック一帯は、8月9日に原因不明の停電に見舞われている。コンエジソンの修理部隊がなかなか来なかったという。同ブロックは2017年の暮れにも停電に襲われ、その時は冷蔵冷凍庫の機能がマヒするなどの事故が起こっている。消防署では詳しい出火原因などを調査している。

火災被害のタイヨーフーズ
地域社会から支援寄付続々

 ニューヨーク市クイーンズ区サニーサイド地区で12日午前7時20分ごろ火災があり、日系食料品店を含む商業施設の建物が炎上した(本紙5面に記事)。この火事で、クイーンズブルバードに面したネパールレストランが全焼、両隣のマーケットなど4店にも火が広がった。ネパールレストランと同じ建物で背中合わせとなっている日系食料品店、タイヨー・フーズも天井から火が回って店内に引火、商品や店内施設が火災の被害に遭った。

 タイヨー・フーズのオーナー高橋寿明さんは「ネパール・レストランから火が回った」と現場で本紙の取材に答え、消火活動で水浸しになった商品などを店外に運び出していた。当日は大勢の日本人のボランティアが後片付けを手伝いにきていた。

 サニーサイドの団体が早速、今回の火事で被害にあった店やレストランの救済のためにファンドレイジングを立ち上げたほか、高橋さんがビジネス再建のための寄付ファンドを立ち上げ、支援を求めている。

 今月9日、店の地域一帯が原因不明の停電に見舞われ、コンエジソンの修理部隊がなかなか到着しなかった。2013年に高橋さんと共同でタイヨー・フーズを創業した現有吉レストラン・オーナーの畑崎博志さん(61)によると、4年前にも同地域で、店の近くのマンホールの中に水が流れ込んで火花が散り停電し、冷凍冷蔵庫の機能がマヒする事故があったという。畑崎さんは「地域商店会や日系社会からも支援の募金が集まっているので、被害に遭った建物全体で直して行くことになるのか、今後の再建がこれからの最大の課題」と話している。

https://www.gofundme.com/f/sunnyside-fire-relief-for-small-businesses

https://www.gofundme.com/f/help-taiyo-reopen