どうするトイレ? ジャパンパレード

沿道見物客1日6万人
一般観客用の仮設なし

 ジャパンパレードが今年も5月9日(土)午後1時から3時30分までセントラルパークウエストの81丁目から68丁目まで100以上の日系団体による参加者2800人規模(昨年実績)で盛大に開催され、6万人(同)を超える沿道の観客、人出が見込まれている。

 今年で開催5回目となるパレードだが、毎回楽しみにパレードを見ている観客の最大の悩みはトイレだ。パレード沿道や、72丁目で開催される日本の屋台の食べ物テントのストリートフェアに繰り出す一般客のための仮設トイレがないのだ。

 招待客やVIPなどがパレードを観るためのメインスタンド裏には、仮設トイレがいくつか用意されるが、一般の観客は使えない。パレード参加者用の仮設トイレも出発地点近くにあるが参加者限定。ストリートフェアのテント近くにも仮設トイレが設置されるが、使用できるのは屋台や模擬店を出店しているスタッフ・関係者のみとなっている。では一般の人はどこでトイレの用を足しているのだろうか。

 毎年見物してるAさんは「いつもセントラルパーク内の公衆トイレまで行ってますが遠いですね。去年まで使っていた72丁目ブロードウエー界隈にある大手スーパーのトイレが今年は使えなくなったので今年はちょっと大変だなって。食べ物食べたり飲んだりするのに特に子連れの人は近くにトイレがないと困るのでは? 観客が6万人といえばちょっとしたスタジアム並みの人数。そこに観客用のトイレが一つもないってあり得ないのでは」と話す。

 パレードの運営を担当するリエゾン・オフィスのゴージャスエンターテインメントに聞いたところ次のような返答があった。

セントラルパーク内の公衆トイレ(67丁目)

 「お問い合わせをいただいた件につき、在NY日本総領事館およびジャパンデー・インク取締役会の幹事会社とも協議させていただきました。一般向けの仮設トイレにつきましては、ニューヨークにおける屋外イベントの一般的な運営方式に準じ、周辺施設のトイレをご利用いただく形で運営しております。先ごろ開催されたセントパトリックデー・パレードやメーシーズ感謝祭パレードをはじめ、市内の多くの大規模パレードにおいても、セキュリティ面での懸念なども踏まえ、一般来場者向けの仮設トイレは通常設けられておりません。なお、パレードおよびストリートフェアからほど近いセントラルパーク内だけでも、 Rambles Shed、Mineral Springs Public Restrooms など、一般の方にご利用いただけるトイレが複数ございます。ご来場くださる皆様にご参照いただけるよう、周辺の利用可能なトイレ情報については、SNSなどでの事前案内なども進めていきたい」としている。地図で調べてみると、パレード会場から一番近い公衆トイレは、パレード終点の68丁目から1ブロック南下した66丁目と67丁目の公園内にあるレストラン「タバーン・オン・ザ・グリーン」の屋外に併設された公衆トイレ=写真上=だ。

以前のジャパンデー
公園内に仮設トイレ

 ジャパンパレードが開催される以前は、セントラルパーク内で「ジャパンデー」が開催されていた。この時は、フードテント近くに多くの仮設トイレが公園内にズラリと設置されていた。セントラルパークウエストという公園に沿った道路をパレードするだけに、公園内に仮設トイレを設置することはできないのか。

 観客の多くは、地下鉄を使って、ブロードウエー側から公園に向かってパレードを見に行く人がほとんどだが、パレード開催中は自由に道路を横断して公園側に渡ることはできない。

 道路を横断できる場所と時間が限定され、セントラルパーク内にしか公衆トイレがないとすれば、トイレが近い人や子連れの家族はあらかじめ公園サイドからパレードを観るしか安心して観る方法がないのか。ある家族はこう言った「この日は朝から飲み物を飲まずに行きました」。