寿司ケーキ、親子丼の頭、揚げ出し豆腐、カブト春巻き

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (13)

 今月の生き生き EATSは、ウエストチェスター、ハリソン駅前にある日系食料品店「おいしんぼ」の社長、高田英紀さん(50)に家庭でも簡単に作れる見た目が美しい「寿司ケーキ」(デコレーション寿司)とおかずにして美味しい「親子丼の頭」、お酒の突き出しにピッタリの「揚げ出し豆腐」、子供の日にちなんだ「春巻き兜」の4品を作ってもらいました。どれも短時間で一手間かければ食卓も華やかになる美味しい手料理です。

今月28日に寿司講習会
ハリソン図書館主催で

 高田さんは今月28日(水)午後2時からハリソン公立図書館が主催するオンラインイベントで寿司の作り方について解説する。地元のアメリカ人に人気のセミナーとなっており、毎回大盛況だが、パンデミック期間中はZOOMでのデモンストレーションと解説となる。申し込みは電話914・835・0324、 https://www.harrisonpl.org/events/harrison/17680


■寿司ケーキ

材料(2人前)

米 1合

寿司酢 大さじ1

アボカド 2スライス

サーモン 3スライス

きゅうり 3スライス

まぐろ 3スライス

紫蘇 2枚

茹で海老 3尾

カブ 1つ

カニカマ 2本

いくら 大さじ2

 まず、メインの「寿司ケーキ」とは飾りのあるデコレーションチラシ寿司のこと。中央に盛り上がりのある直径25センチほどのボウルにプラスチックラップを敷き、色合いを見ながら寿司ネタをまぐろ、カニカマ、きゅうり、紫蘇の葉、サーモンと並べていく。隙間がないように刺身で埋めるのがコツ。その上に寿司飯を少々乗せていき、でんぶとアボカドをサンドしてその上にまた寿司飯を詰めていく。上からぎゅっと手で軽く抑えて、皿をあてひっくり返してボウルを取れば、色鮮やかなデコレーションチラシ寿司の出来上がり。人数分に切り分けて小皿に盛る。


■親子丼の頭

材料(2人前)

卵 4つ

鶏肉 120グラム

玉ねぎ 4分の1

醤油 大さじ2

みりん 大さじ2

砂糖 小さじ2

和風出汁 小さじ2

水 100ml

サラダ油 大さじ2

 親子丼の頭は、まず玉ねぎの薄切りを油を敷いた小さいフライパンに入れ、一口大に切った鶏肉を入れ、玉ねぎが小麦色になるまで炒め醤油、みりん、砂糖、和風出汁、水を加えて中火で煮る。鶏肉に火が通ったら、卵を半分かけて蓋をし、とろみが残っているうちに卵の残りを注いで火を止め蓋をして余熱で温め1分で出来上がり。


■揚げ出し豆腐

材料(2人前)

木綿豆腐 半丁

塩 少々

胡椒 少々

片栗粉 大さじ4

めんつゆ 25ml

水 100ml

水溶き片栗粉 大さじ1

大根おろし 少々

刻みネギ 少々

 揚げ出し豆腐は、半丁を4つ切りにして電子レンジで1分水切り。水分が出るのでさらにもう一度電子レンジで水分を飛ばす。ペーパータオルで表面の水分を吸い取って塩胡椒し、片栗粉を満遍なくまぶす。鍋に油を2センチほど入れ温める間にスープを作る。めんつゆに水で溶いた片栗粉を心持ち加えて沸騰しないように温める。豆腐は鍋にくっつかないよう箸で調整する。表面がカリッと揚がれば出来上がり。大根おろしにネギを振って、スープをかけて出来上がり。


■カブト春巻き

材料(2人前)

生姜 1かけ

ニンニク 1かけ

中華出汁 小さじ1

オイスターソース 小さじ1

醤油 小さじ1

片栗粉 小さじ1

ネギ 2本

玉ねぎ 8分の1

ポークミンチ 100グラム

春巻きの皮 4枚

ハムとチーズ 2スライス

 春巻きは、折り紙の兜を作る要領で、三角に折ってから四つ折りにして畳んでいく。折り目に水をつけないと形が崩れるので注意が必要だ。油で揚げるとチーズが中で膨らんでパリっとした食感が楽しめる前菜に。子供の日の食卓にピッタリだ。一品一品は短時間でできる簡単な料理ばかりだが、食卓に並べると豪華な会席料理のような華やかさ。季節の花やお酒を添えればなお美しい。