戦闘開始1週間で16%近く上昇
「満タンにできない」
米国とイスラエルによるイランとの戦闘の激化で、石油タンカーが通るホルムズ海峡封鎖の影響が米国内のガソリン価格にも跳ね返ってきている。全米のレギュラーガソリン価格は9日時点で1ガロン(約4リットル)当たり3ドル48セントとイラン攻撃直後と比べて16%値上がりしている。
ニューヨーク市クイーンズ区のロングアイランドシティーのガソリンスタンドでは10日、レギュラーが3ドル49セントと1週間前の2ドル75セントから69セント高い値段で販売され、連日10セント幅で値上ってきている計算だという。プレミアムは4ドル69セントから78セントの幅で売られ、前週の3ドル98セントから4ドルを突破している。
給油中のウーバーの男性運転手は「週にガソリン代だけで300ドル使う。今まで60ドルあれば満タンだったのが今は90ドルかかる。ウーバーはガソリン代は自腹なのでとてもきつい。満タンではなく30ドルずつこまめに入れている」とため息をつく。
またあるドライバーは「ニュージャージーに行った時は安いので入れてくる」という。そのニューヨーク近郊では比較的価格が安いとされるニュージャージー州でも10日、エッジウォーターのガソリンスタンドで、戦争前に2ドル76セント前後だった価格が3ドル29セントに値上った。
原油先物価格は8日に2022年以来4年ぶりに1バレル当たり100ドルの大台を突破したが、トランプ大統領が「戦争はほぼ完全に終結した」と発言したとの報道で中東の混乱が早期に収束するとの期待感が広がり、売り注文が優勢となり、8日の売買で一時120ドル代まで迫った価格は81ドルまで40ドル余り下落した。だが給油所の価格上昇はまだ続くとの警戒感がドライバーに根強い。
(写真)ガソリンを給油する市民(10日クイーンズで)

