R268型新たに納入
川崎重工グループの川崎車両が、米国現地法人カワサキレールカー(KRC:本社ニューヨーク州ヨンカース市、廣瀬雄介社長)を通じて、ニューヨーク市交通局(NYCT)への地下鉄車両納入を拡大している。
同社が2018年に受注したR211型車両は現在までに815両が引渡済みで営業運転に投入されているが、昨年秋には更に新型地下鉄電車「R268」378両を受注した。R268は形式名称は異なるが、車両自体は現在増備を進めているR211型(受注両数1610両)と全く同じで、このR268の受注で現在の進めている新車置き換えプロジェクトの総両数は1988両になる。現時点でNYCT車両に於ける同社比率は43%程度だが、R211とR268の納入が完了すると同社比率は50%を超えることになる。
ニューヨークの地下鉄路線でA、C、G線は旧型車との置き換えがすでに完了して、現在はB線の置き換えを進めている。B線の置き換えが完了後はD線に投入される予定で、6番街のB、D線が全て新型車になる。新型車両は、R211型車両と同様に監視カメラ搭載、LED照明や見やすいデジタル表示機の採用、混雑時のスムーズな乗り降りを考慮した従来よりも広いドアが特長だ。
今回の契約金額は約15億ドル(約2200億円)で、北米拠点において生産し、2028年から2030年にかけて納入する予定。川崎車両は、NYCT向けでは1982年にR62型地下鉄電車325両を受注して以来、2900両を超える納入実績を有している。
今回の受注は、長年北米市場で培ってきた豊富な実績に裏付けられる契約履行能力と、厳しい技術要求への対応力、アフターサービスも含めた顧客価値が高く評価されたもの。
同社では「これまでの強みを発揮し、ニューヨーク地区の公共交通の整備により一層貢献していきたい。今後とも、高い技術力、品質、信頼性をもって、環境負荷の少ない交通手段である鉄道車両を国内外に提供していく」としている。
同社ではグランドセントラル駅発のメトロノース鉄道やロングアイランド鉄道の車両も手がけており、日本製車両の絶大の信頼を得ている。
(写真)地下鉄Bラインを走る左側が1987年に納入して40年以上も走り続けているR68A型車、右側がR211

