ニューヨーク公演 満員御礼
日本の力士たちによる「相撲」と「日本の食文化である寿司」を紹介するイベント「SUMO+SUSHI(相撲+寿司)」イベントがニューヨーク市ブルックリンのネイビーヤードにあるダガル・グリーンハウスで13日から15日まで開催された。日本の国技である相撲と寿司とをセットににした文化紹介型イベントで、ホストは日本相撲界のレジェンド、小錦八十吉さん(62)。イベントは1100人余り満席を動員する大盛況となった。NY公演は2024年7月以来2年ぶり4回目。

冒頭は、小錦さんの相撲英語解説により、会場中央の特設土俵で力士たちが、押し出し、上手投げ、寄り切りなど84種類ある相撲技の代表的な必勝技や、禁じ手を実演披露したほか、相撲部屋でのまた割など日常の稽古方法が紹介され、相撲文化の歴史を丁寧に紹介した。
また、力士たちが観客の質問に答える質疑応答のコーナーや観客が土俵入りして力士と対戦するバラエティに富んだ日本の地方巡業での市民交流さながらのエンターテインメントとなった。

会場は観覧席から土俵前の食事テーブル観覧席とVIP席まで4種類が設けられ、チケットとセットになっている寿司弁当=写真=を楽しみながらショーを見るスタイル。
「相撲+寿司」はエンターテインメントと教育が融合したイベントでショーの終盤には実演試合も行われた。小錦氏による直接の体験談や、相撲競技全般に関する知識の共有にも重点を置いているショーは約90分間、3幕構成で進行し、出演する力士6人は全員、プロ相撲経験を持ち、日本から来日した。
同イベントは、シアトルを拠点とするイベント制作会社SEプロダクションズが、小錦さんとの提携により実施している。今季はマイアミ、NY公演の後サンディエゴ公演がある。
小錦さんは開場前に本紙のインタビューに応じ「私は日本と相撲のおかげで今の人生を送ることができて感謝している。だからこそ、相撲が世界中で正しく理解されるようにすることに情熱を注いでいる。これが私の使命であり、残りの人生を日本に、大相撲を代表することに捧げたい。会場は99%がアメリカ人で、とても相撲を大切にしてくれているのを感じている。自分は日本が大好きで、相撲を心から愛している。2019年からこのイベントを続けている。相撲も実社会も勝負の世界だ。どちらも勝たなくてはならないのが当たり前だ。エンターテインメント王国の米国で相撲は、番付で言えばまだまだ序の口。教育を交えたエンターテインメントは他にはないので今やっていることを少しずつ前に進めていきたい」と力強く語った。 (三浦良一記者、写真も)

小錦 八十吉(こにしき・やそきち)=アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身。高砂部屋に所属した元大相撲力士。本名同じ。ハワイからやって来た若者が、200キロを超える巨体から放つ圧倒的なパワーで番付を駆け上がり、横綱・大関も吹っ飛ばす大活躍をした。昭和時代末の土俵に現れ、その衝撃的な登場から「黒船」と恐れられた小錦は、やがて訪れた試練を乗り越えて外国出身力士として初めて大関の座をつかみ、平成時代には、独特のキャラクターで存在感を放つ人気力士として多くのファンに愛され、現在に至る。初土俵は1982年7月場所。1984年7月場所で入幕。最高位は東大関。優勝は幕内最高優勝3回、十両優勝2回、序二段優勝1回、序の口優勝1回。殊勲賞4回、敢闘賞5回、技能賞1回。97年11月に引退。62歳。

