八女茶フードペアリング

福岡県からNYで紹介

福岡県農林水産部輸出促進課の 山北智子さんによる抹茶の御点前

 福岡県のお茶を紹介するプロモーションイベント「八女茶フードペアリングセミナー」が1月23日昼、マンハッタンのファイナンシャル・ディストリクト地区にあるミシュラン一つ星の人気レストラン「クラウン・シャイ」で開催された。セミナーでは、まず福岡県農林水産部輸出促進課の山北智子さんが着物姿で挨拶した。そしてブルックリンで日本茶を販売するティーショップ「ケトル」のザック・マンガン氏が、中国から日本に伝わった八女茶の約600年の歴史やその栽培法、今回提供された4種のお茶と、美味しいお茶の淹れ方を紹介した。

 フードペアリングに最初に登場したのは、新鮮なハマチとともにスパークリングウォーターに茶葉をひと晩入れて水出しした「スパークリング煎茶」で、アルコールを飲まない人向けにシャンパンの代わりにもなるような、苦味のない爽やかな口当たりに各テーブルから驚きの声が上がった。(=写真上)そして2皿目のマッシュルーム・カスタードには温かいほうじ茶、メインディッシュのショートリブには水出し八女伝統本玉露、デザートのホワイトチョコ・シュークリームには抹茶と、参加者はそれぞれのプレートにマッチする4種のお茶のペアリングを堪能した。

 八女茶の産地・八女市は福岡県南西部に位置する、日本で有数の高級茶の産地。甘さと旨みの強さが特徴である八女茶の鮮やかなグリーンが、さまざまな料理に映えていた。近年、八女茶のアメリカへの輸出量が増えていることから福岡県が初めて実施したイベント。この日はNY市内の高級レストランやメディア関係者、インフルエンサーら25社が参加し、料理とそれに合わせ提案されたお茶、そして会話を楽しんだ。 (高田)