ミッドタウンの 小籠包で春節を祝う

 いよいよ来週、1月25日に迫った春節(旧正月)。アジア人のはしくれジャパニーズとしては太陽暦と太陰暦で2回祝わないと新年を迎えた気がしない。そんな欲張りさんにうってつけのチャイニーズが、ミッドタウンの「レッドピオニー(緋牡丹)」だ。下記の所在地を見てピンと来た人は、相当の中華通。長年、小籠包の名店のミッドタウン店が昨夏まであった場所である。少なからず地場霊の助けも得て、昨年8月にオープンした同店のオーナーは、クィーンズ区フラッシングで人気料理店を手がけてきたコニーさん。「小籠包の専門店とは思われたくない」と公言し、四川、広東、北京など中国各地の美味しい料理を最高レベルで取り揃える。
 とはいえ、気になる小籠包。早速熱々をレンゲに乗せてスープをこぼさぬようそっと試食。適度に発酵した薄皮を割ってほとばしるスープは品の良い出汁をたたえ、たっぷりと包まれた豚挽肉と野菜類は、鮮度よくほんのり甘く、一口で喉を通してもなお口腔に心地よく残響する。
 ほかにも、北京ダックやチキンの酒蒸し、白身魚の丸ごと四川風など僕たちが日本で中華料理のご馳走として親しんできた品々ばかり。どれも味わい深くて腹持ちもいい。遅ればせ新年会の場所選びで迷っているなら、ぜひ一度お試しあれ!(中村英雄、写真も)

(写真右上)上海や北京から抜擢された一流シェフとスタッフが作り出す渾身の中華料理は、日本人の口にぴったりの味。家族や恋人との食事にはもちろん、ビジネスでの接待にもよしの美味しい店だ。


Red Peony
24 W 56th Street, NY NY10019
(bet 5th & 6th Aves)
Tel: 212-380-8883
https://redpeonyrestaurant.com/
営業時間:年中無休 11:30 ~21:45