トルコ総領事館大感激、被災地と寄り添って16年

第15回風の環コンサート 最終幕

 第15回風の環コンサート(白田正樹音楽監督)が5日、マーキンホール・アット・カウフマン音楽センターで開催された。(写真上:ジャパン・コーラル・ハーモニー(JCHとも)で最後の指揮をする白田音楽監督)

 第15回目となる今年の定期コンサートは、ターキッシュ&インターナショナル・ミュージックアンサンブルを迎えて、風の環少年少女合唱団、風の環室内アンサンブル、混声合唱団のジャパン・コーラルハーモニー(JCH)・ともが出演。風の環室内アンサンブルには、福島県いわき市出身で札幌交響楽団のオーボエ奏者である宮城完爾が加わり、モリコーネの「ガブリエルのオーボエ」などが演奏され、今年2月にトルコ南東部で発生した巨大地震の犠牲者追悼と早期復興を支援した。

宮城完爾

 風の環室内アンサンブルはトルコの難しい曲(Turkish Dance Suite)を特訓して演奏し、風の環少年少女合唱団はトルコの有名な子守歌「眠れ、眠れ」をトルコ語で一生懸命歌った。演奏後、トルコNY総領事館から「私たちはとても歓迎され、皆さんが演奏のために選んだ文化的に重要な曲に感謝しています」との感謝の言葉があった。当日はNY日系ライオンズクラブが会場で募金を呼びかけた寄付金が1986ドル集まった。このお金は地震の被害が特にひどかったハタイ市の音楽施設再建のための寄付金として送られる。 

 白田さんは「私は本日でJCHを団長の阿部友子、ピアノの阿部公美、指揮の上井雅代に託して卒業しました。今後は経験を生かして、日米の音楽公演のサポートなどをしていきたい」と話した。