師走になりました

【編集後記】

 みなさん、こんにちは。いま、11月29日午後9時過ぎです。会社のビルのはるか上空でヘリコプターがやかましくホバリングしています。というのも本紙編集部のある窓の向こうは、ビルを2つ隔てて、ロックフェラーセンターのスケートリンクがあり、そこで今まさにクリスマスツリーが点灯されているからです。毎年、水曜日の夜の点灯なので、印刷時間が深夜だった創刊当時は写真を電送(古!)して紙面に間に合わせる芸当もしましたが、印刷時間が早くなってからは点灯の瞬間の取材は印刷には間に合わないのでもうしばらくしてません。感謝祭のパレードも、木曜朝の新聞が出た後の祭りなので、パレードが会社の前を行進するのにもかかわらず生で写真を撮ることもなく、また独立記念日の花火も、締め切りと重なることが多く、窓を開けて、ロックフェラーセンターの壁に反射して響いてくる花火の音だけを聞くというあり様。せっかくマンハッタンのど真ん中にいるのにいったい何やってんだかと自分でも思いますが、身体は一つしかありませんし、時間には限りがあります。速報や写真の速さはもうネットにはかなわないので、一歩下がって一週間のまとめを新聞で何とか作っている感じです。マンハッタンの道路のあちこちで、家庭やオフィスで飾るツリーのもみの木が街角に立てかけられて売られる季節です。家庭用のツリーといっても2メートルくらいある立派なもので、室内に運ぶと、もみの木の香りが家中に充満し、12月の香りになります。あと、ドアにリースも飾りますね。ツリーのライトもいいですね。赤、黄色、緑、青と原色の小さいライトがきらびやか。白一色も上品でいいですが、やっぱり「原色ライト全員集合」の方がクラシックな雰囲気で、アメリカにいて遠い「昭和のクリスマス」を思い出します。あとは雪が降れば、ニューヨークの街はとても美しくなります。そろそろ降ってもいい季節ですね。編集部では今週から新年号を作り始めますよ。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)