芸術の秋始まる

【編集後記】

 みなさん、こんにちは。ニューヨークでは、芸術の秋さながら、9月からアート展があちこちで開催され、日本人団体の展覧会も相次いで始まります。昨年設立50周年を迎えたニューヨーク日本人美術家協会(JAANY、松田常葉会長)は今月31日(木)から9月14日(木)まで天理文化協会ギャラリー(西13丁目43A番地)で第51回年次展覧会を開催します。出品作家は、2020年に亡くなった名誉会長の 飯塚国雄を含めニューヨークでアート創作活動をする日本人画家20人。会場では1点200ドル以下の小作品展示コーナーも設けられます。収益金(作品価格の50%)はハワイマウイ島の火災被災者支援の基金に寄付されます。オープニングレセプションは9月1日(金)午後6時から8時まで開催され、予約は不要です。ぶらりとお出かけください。一般来場者歓迎。また、芸術集団ザ・ブリックスNYCは9月8日(金)から16日(土)まで、ザ・ブルーギャラリー(東46丁目222番地)で展覧会「漸-zen-」を開催します。こちらは東京藝大との共同主催で、工芸科・日本画科・デザイン科の教員ならびに修士・博士課程の学生総勢31人が、ニューヨーク拠点の同窓生アーティストとともに参加する豪華なものです。入場無料。開廊時間は正午から午後7時30分まで。オープニングレセプションは9月8日(金)午後6時から、午後7時からデュオ夢乃によるミニコンサートもあるそうです。また、会期中にはさまざまなイベントも開催されて、9日(土)は東京藝大工芸科主催による茶会、10日(日)は中秋の名月にちなみ「秋と月」をテーマとした歌曲コンサート、11日(月)は日系人会にて「9・11に考えるアートの役割と可能性」と題した講演会、15日・16日は藝大日本画科齋藤典彦教授による銀箔ワークショップが行われます。 秋以降はNYは芸術で溢れそうです。お楽しみください。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)