編集後記
みなさん、こんにちは。アメリカで生活していると、特にニューヨークの場合は物価が高いことに閉口する。外食も高いし、家賃も高い。何が安いのか考えたら自分の給料くらいしか思いつかない。まだ給料という定期的な収入が実質はどうあれもらえる規定の中で生活している分にはまだ恵まれている方だろう。外食は特にお寿司屋さんなんかはもう、例えば家族4人で食べに行けるような店はNY市内にはほとんどない。どこもかしこも「おまかせ」という右習えの名称で勝手に一人300ドルだの400ドルだの、一体どこの誰がそんな値段で食べるのかと思いきや、NYはやはり富裕層が多いので、そういう人を相手にいくらでも商売が成り立つ街らしい。逆に家賃が高いので、そういう商売でないとやっていけないのだろう。NY市の賃貸住宅は、市の消費者労働者保護局が家主が依頼した仲介手数料を借りる側に請求することを阻止する賃貸料公正法を今月11日に施行した。これまでは、アパートを借りる時に、借りる側が、年間家賃の12%を不動産会社に払っていたのを、これからは家主側に請求することになる。確かに依頼していない人が手数料を払うという不可思議な慣例がこれまでまかり通っていたのは理不尽そのものだが、家主の方も黙ってはいない。手数料を取られるなら家賃を上げると早速対抗手段にでているから、結局、高くてどうしようもない家賃がまた上がる流れになっている。株は売らなければ損をしないが、不動産は売らないと儲けがでなくて不動産税と維持費ばかりが嵩んでいく。日本はお米が高騰して米騒動になっているが、ニューヨークのインフレはもはや貧乏人は暮らしていけないレベルだ。パンデミック前に1ドル50セントだった屋台のホットドックがは今や6ドルが相場。屋台のチキン・オーバーライスは以前は7ドルだったのが今は15ドルが相場。「高いですね〜チキン・オーバーライス40ドルですよ」と驚いていた日本から来たタレントさんは、まあ彼の場合は足下を見られてぼられたのだとしても庶民の生活はどんどん厳しくなるばかり。ニューヨーク、マンハッタンに住んでいる人はもはや庶民ではなのだろう。週刊NY生活はアメリカで生活する庶民の目線でとりあえず引き続きやって行きたいと思います。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)