バスの守り神

ニューヨークのとけない魔法 ⑩岡田光世  夜九時頃だったので、かなり不安だった。知人の家はバス停から近いとはいえ、アメリカでは、夜の郊外の住宅地に人影はほとんどない。以前、この州で別の友人のところへ行ったときに、バスを乗 […]

窓越しの声

ニューヨークのとけない魔法 ④岡田光世  何がそんなにおかしいのか、Tシャツにジーンズ姿の若者四人が、体をねじって笑い転げながら、目の前を通り過ぎていく。ヘアバンドからスニーカーまでピンク色にまとめあげた五歳くらいの女の […]