広瀬すずさんに カット・アバウブ賞

 北米最大の日本映画祭、第19回「ジャパン・カッツ」が開催されているジャパン・ソサエティー(JS)で13日夕、2025年公開の映画『遠い山なみの光(A Pale View of Hills)』の上映会が行われた。同映画は、ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏のデビュー小説の映画化で、1980年代のイギリスと戦後間もない1950年代の長崎を舞台に、母娘の記憶の交錯を描いたヒューマンミステリー。石川慶監督が映画化し、広瀬すずさんが主演を務めたNYプレミア上映。

 上映前に「カット・アバウブ賞」に選ばれた広瀬さんの授賞式が行われ、サーモンピンクのロングドレスを纏った広瀬さんが登壇すると、美しく輝く姿に場内はため息と拍手が湧き起こった。「今回はこんな素敵な賞をいただき嬉しく思います。昨日、上映された『海街ダイアリー』以来、色々な方から映画の世界に導かれ、日本映画が大好きで日本人の感性や生き方を特に大切に演じさせていただいたのが『遠い山なみの光』です。長崎で生き抜いた女性をニューヨークで上映され皆様に届くことを本当に心から嬉しく思います」と語った。上映後はNY州立大学ビンガムトン校で映画研究について教鞭を執るジョエル・ネヴィル・アンダーソン氏による質疑応答が行われた。石川監督からの出演オファーは「今大きな題材に立ち向かっていて、ぜひご一緒に」という手紙だったことや共演の二階堂ふみさんのファンだったこと、同じ人物を演じた吉田羊さんについてのエピソードを語った。

  (菊楽めぐみ、写真も)