「太陽を盗んだ男」など上映 ジャパン・ソサエティーで5月から

長谷川和彦回顧上映会


 ジャパン・ソサエティー(JS)で5月8日〜16日まで、「Kazuhiko Hasegawa’s Anarchic Ethos」と題した映画監督・脚本家である長谷川和彦回顧上映会を開催する。長谷川和彦は今年1月、80歳で亡くなった。代表作は79年(昭和54年)公開の沢田研二主演の『太陽を盗んだ男』=写真=である。沢田が原爆を自作する中学校教師を演じた異色のアクション映画。公開当時は興行的に振るわなかったがアナーキーな内容から熱狂的なカルト的人気を得て、後に「キネマ旬報」ベストテン1位に選ばれるなど、日本映画史に残る傑作と評されている。デビュー作である『青春の殺人者』は、76年(昭和51年)公開され、水谷豊・原田美枝子主演。千葉県市原市で起きた親殺し事件を下敷きにした中上健次の短編小説『蛇淫』をもとに、田村孟が脚本を執筆した。深い理由もなく、行きがかりから両親を殺してしまった青年とその恋人の末路を描き、「キネマ旬報」ベストテン1位の他、日本映画監督賞。長谷川の監督作品は2本のみで他は脚本を手がけている。今回の回顧上映では監督作品2本以外に脚本を担当した『濡れた荒野を走れ』(73年)、『宵待草』(74年)、『青春の蹉跌』(74年)も上映される。詳細はウェブサイトhttps://japansociety.org/を参照する。