世界中を飛び回るピアニスト目指して 結束真琴さん

ピアニスト

 ニューヨークには、人生の飛躍を願う若者を世界中から引き寄せる引力がある。それは魔力と言ってもいい。スポーツ、エンターテインメント、ビジネス、アート、あらゆる分野で一流のものが揃っているこの都市で、自分の才能を存分に発揮したいとやって来る。結束真琴さんも日本での音楽家としてのキャリアをさらに広げようとニューヨークにやってきた一人だ。

 3年前、2023年の8月にインディアナ大学ジェイコブス音楽院での留学生活がスタート。日本人がまったくいない環境下で、まだ慣れない英語をひたすら話し、授業についていく日々。引っ込み思案でなかなか自分をプロデュースする自信もなくこのままの自分ではダメだと自己改革をしたいという気持ちが生まれ、2年間の留学生活を経て、クラシック音楽のみならず、自己が掲げた目標だった「人へ魅せる力」をエンターテインメントの本場で人々がどうパフォーマンスしているのかを学ぶためニューヨークへの引越しを決意して昨年の夏に当地在住となった。

 留学終了後の1年間のプラクティカルトレーニング期間では、私立の日本人学校で小学4年生の担任教師としてクラスを受け持つなど音楽以外の仕事も経験した。

 現在は、ピアニストとして子供から大人へのプライベートレッスンを行う傍ら、バレエピアニストとしても活動し、今月はノースカロライナでの演奏会、25日にはニューヨーク市内でのソロリサイタル(20面イベントガイドに詳細)も予定され、音楽家本来の生活ペースを取り戻しつつあるところだ。

 なんと言っても音楽家としての経歴が輝かしい。武蔵野音楽大学江古田附属音楽教室にてピアノを学ぶ。東京都立総合芸術高等学校音楽科卒業。武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科卒業。同大学大学院音楽研究科修士課程ヴィルトゥオーソコース修了。2016年〜2017年、2019年度福井直秋記念奨学金給費奨学金奨学生。 2025年には米国インディアナ大学ジェイコブス音楽院、ディプロマコースを修了。第9回ベーテン音楽コンクール全国大会第1位。第20回ショパン国際ピアノコンクールin Asia全国大会 銀賞、Asia大会奨励賞、その他多数受賞。第90回読売新聞社主催新人演奏会Finalに選抜。2025年1月には東京国際芸術協会管弦楽団とラフマニノフピアノ協奏曲第2番を共演。クラシックを軸にポップスなど幅広いジャンルでライブやコンサートに出演。今後は、ソロ、アンサンブル、様々なジャンルのライブパフォーマンスでアメリカのみならず、日本、ヨーロッパ、世界中を飛び回るピアニストになりたいと思っている。福岡県柳川市出身。(三浦良一記者、写真は本人提供)