元女子プロレスラーの山崎五紀がNYで経営

 マンハッタンのミッドタウン西35丁目に2021年秋オープンした「変なホテル」。その1階にある「五助-秋光」は、カウンター寿司席8席、ダイニング席26席のほか、貸切宴会のできる屋外ダイニングエリア14席を持つ落ち着いた和食レストランで、ホテルの宿泊客はもちろん仕事帰りのニューヨーカーたちで賑わう人気の店だ。

 同店のオーナーは、かつて日本の女子プロレス黄金時代を築いたJBエンジェルスで立野記代と名コンビを組んだ「ロープ際の魔術師」と言われた女子プロレスラー、山崎五紀(いつき)さんだ。五紀さんは、1981年に全日本女子プロレスに入門し、87年に米国遠征、88年WWF(WWE)タッグチャンピオン、91年に後楽園ホールで引退試合をして92年に来米した。3人の子育ても手を離れたことから1年半前、同店の経営を始めた。

 東京浅草の老舗天ぷら店「秋光」とコラボして出される天ぷらは、浅草本店に引けを取らない美味しさだ。

 パーティーなども受けており、グループ客などに人気なのはボリュームたっぷりでシェアできる天ぷら盛り合わせ「極み」=写真=。穴子2本、海老、キス、鶏肉、野菜4種が入って90ドル。寿司は、お任せで150ドルと100ドルのコースがある。どちらも異なった小鉢と前菜がつく。また酒の肴として人気なのが、鯖の竜田揚げ(12ドル)、蛸の磯辺揚げ(9ドル)、手作り餃子(9ドル)。食事ものとしてはカツ丼(30ドル)、すき焼き(小鉢2つと温泉玉子付きで35ドル)、鍋焼き(30ドル)、天ぷら蕎麦、うどん(ランチ27ドル、ディナー30ドル)も定番料理だ。

 「従業員一同フレンドリーなお店としてお客様が食べにきてよかったと言ってもらえるお店を心がけてます」と話す五紀さんの笑顔に魅せられ、プロレスファンはじめ、NYに来る日本人レスラーは必ず立ち寄る店になっている。

 先ごろ、女子プロボクシングの元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代が、米国デビュー戦で勝利した後の祝勝会も同店で行われた。(三浦)


GOSUKE-AKIMITSU

@HENN NA HOTEL

235W 35th St.

(bet 7th & 8th)

月ー土ランチ11:30-14:30(L.O)

ディナー 17:00-22:30 (L.O)

日曜:定休日 TEL: 646-861-1741

https://gosukerestaurant.com