歌姫10人を表現

カーネギーホール
田村麻子オペラメドレー

 オペラ歌手の田村麻子が、カーネギーホールのワイル・リサイタルホールで20日、コンサート「オペラチック・リサイタル」を開催した。さまざまな場面におかれた10人の歌姫をナレーターのマーティン・ソラがサポート、クリスティン・ケンプのピアノに乗せて田村が歌い演じ分け、 聴衆をそれぞれのオペラの世界に引き込んだ=写真・三浦良一=。
 演目はヴェルディの「椿姫」から「さようなら、過ぎ去った日々よ」、プッチーニの「マダム・バタフライ」から「ある晴れた日に」など世界的に知られる舞台の見所、聞き所を再現した。まるで10本のオペラを見に行ったかのような充実感と楽しさあふれる同舞台は今年、京都、埼玉、東京と日本国内3都市で開催して大絶賛された。カーネギーホールに上質な笑いを織りまぜながらの歌声が響いた。
 田村さんの話「満席の熱気を感じ、楽しく本番ができた。列に並び入場できなかった皆様には申し分けない気持ち。スタンディングオベーションをいただき、準備は大変だったが、皆さんの笑顔を見てやってよかったと心から思った」。