NYPDにロボコップ

試験運用を開始

地下鉄タイムズ・スクエア駅を巡回

 エリック・アダムス市長は市の地下鉄安全対策の新たな試みとして駅を巡回する「ロボコップ」導入を発表した。このロボットはKnightscope K5と呼ばれるもので、地下鉄タイムズ・スクエア42丁目駅で2か月の試用期間を設ける。

 ロボットは緊急時や犯罪発生時に当局が確認できるよう、ビデオ映像を記録するほか生身の人間に接続可能なボタンなど様々なセキュリティ機能を備えている。試用期間中、ロボットは午前0時から6時まで駅構内で活動し、常に警官が同行して新技術に関する質問や懸念を持つ通勤客と対話する予定。また市長とニューヨーク市警のケンパー交通局長はロボットが音声を録音したり、顔認識を使用することはないと強調した。

 このロボットは市から1時間あたり9ドルでリースされるもので、「最低賃金以下でトイレ休憩も食事休憩も不要。これは良い投資だ」と市長は語った。破壊行為の懸念について質問された市長は、この新技術を破損しようとする者は修理の責任を負うことになり、損傷の度合いによっては重罪に問われることもあると答えた。

 2か月の試用期間終了後に効果を検証し、このロボットを他の地下鉄駅に配置拡大するかどうかを決定する。