犠牲のFDNYに日本のお弁当

米同時多発テロから20年

 ニューヨーク総領事の山野内勘二大使が9日昼、2001年9月11日の米国同時多発テロの際に9人の犠牲者を出したニューヨーク市内東85丁目にある第10消防署を訪れ、公邸料理人が作った弁当25個を感謝と友情の印として届けた。(写真:二人の公邸料理人が作った幕の内弁当を第10消防署のコールマン署長(左)に手渡す山野内大使(9日昼))

 同行したのはMUFGアメリカホールディングスの越和夫常務執行役員、ゲイリー森脇NY日系人会(JAA)名誉会長、スキ・ポーツJAA副会長、ロバート柳澤米国日本人医師会会長、メリアル・ロベル911記念博物館元学芸員、ジョシュア・ウォーカー・ジャパン・ソサエティー理事長、ボン八木ニューヨーク日本食レストラン協会会長、ロナ・ティソン北米伊藤園広報担当副社長、小林利子折り紙療法協会創設者。山野内大使は「私たちは、20年前の消防士たちの犠牲的精神と果敢な勇気を忘れません。同時多発テロで犠牲者を出した第10消防署の皆様にニューヨークの日系社会全体から感謝と友情の気持ちを込め本日、大使公邸料理人の嶋泰宏、堤昭吾両シェフの作った弁当をお届けしました」と感謝の言葉を述べて弁当をリアル・コールマン署長に手渡し、千羽鶴が贈られた。

 同日、東51丁目の第8消防署にも幕の内弁当25個が届けられた。20年前の米国同時多発テロでは2977人が犠牲になり、その内、ニューヨーク管内の消防士433人が殉職している。