線路に飛び降り人命救助

ブロンクス警察官お手柄

 サウスブロンクスの地下鉄駅で18日午前11時ごろ、電車がホームに入ってくる線路に落ちた男性を見回り中の警察官が危機一髪で救う出来事があった。149丁目3番街駅で女性の「急いで」という叫び声を聞いた地下鉄警察12分署の警察官ルディン・ロペス巡査が駆けつけ、線路の上に倒れた男性に声をかけるも反応はなく、線路の向こうからはホームに入ってくる地下鉄のライトが近づいてくる。通行人が撮影した投稿動画によると、警官は一瞬戸惑いを見せたが、迫り来る地下鉄を見ながら線路に飛び降り、抱き抱えるが、男性が重たくてびくともしない。もう一人男性市民が線路の飛び降り加勢、二人で抱き抱えてホームに持ち上げ、警察官たちも自力でホームに這い上がった。ホームで固唾を飲んで見守っていた市民から拍手と歓声が湧いた。地下鉄は前方の異変に気がつき、スピードを減速したようだった。ホームに落ちたのはクイーンズ在住の60代の男性とだけ公表され氏名などは明らかにされていない。ホームで目眩を起こして線路に転落し、意識を失っていた。男性はリンカーンホスピタルに搬送されたが生命に異常はないという。翌日、ニューヨーク市警(NYPD)はロペス巡査の勇気ある行動を称えるコメントを市警のホームページで発表した。巡査は「たまたまタイミングよく居合わせた。自分の仕事をしたまで。人命救助でき満足」とコメントしている。