さよなら新橋

親しまれた45年の歴史に幕

 1974年創業の老舗日本料理レストラン、新橋が6月27日、45年の歴史に幕を下ろした。パーク街280番地で初代の女将細田婦美子さんが店をきりもりしていた時代、日本企業の進出ラッシュと相まって「ニューヨークに新橋レストランあり」の名声が日本に響いた。同店はすき焼が名物だった。ニューヨーク屈指の板前や寿司シェフが料理の腕をふるった店でもあった。当日は寉見芳浩ニューヨーク大学教授や宮本サミー・モモタロー社長ら創業当時からの馴染み客が大勢詰め掛け、6年前から同店を引き継いだ娘の片山阿紀子さん、貴之さん夫妻の労を労った。